“どつか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
何方16.7%
何処16.7%
何所16.7%
何處16.7%
動乎16.7%
撞乎16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十五円でもいから何方どつかしてつて呉れないかと云つた。代助は自分ながら、んな返事をしたかわからない位気にもめなかつた。たゞこゝろのうちでは、門野どころか、このおれあやしい位だと思つた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「君は何方どつかの学校へ行つてるんですか」
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
何処どつかで投げつけるやうな
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
イヤあのばうさんに困つてるのだよ、店請たなうけがあつたんだけれど其店請そのたなうけ何所どつか逃亡かけおちをしてしまつたので、今にもアノばうさんにねむられると係合かゝりあひだと思つて誠にあんじてるのサ。
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
婆樣ばあさん上方者かみがたものですよ、ツルリンとしたかほ何處どつかに「間拔まぬけ狡猾かうくわつ」とでもつたやうなところがあつて、ペチヤクリ/\老爺ぢいさん氣嫌きげんとつましたね。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
取て突退つきのけ名主手代を左右へ押分おしわけ動乎どつかすわりし男を見れば下に結城紬ゆふきつむぎの小袖二ツ上は紺紬こんつむぎに二ツ井桁ゐげた紋所もんどころつきし小袖を着五本手縞の半合羽はんかつぱ羽折はをり鮫鞘さめざやの大脇差を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
撞乎どつかおろしオイ棒組々々ぼうぐみ/\マア寛然ゆるりと一ぷくやらかさうやれ/\世話しないことをしたと云ひながら煙草たばこ入より摺火燧すりひうちを取出してかち/\と火をつけ煙草たばこ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)