“いずこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:イズコ
語句割合
何処91.0%
何国3.4%
何所3.4%
何0.7%
何處0.7%
此処0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(今度は悠然(ゆうぜん)として階(きざはし)を下(くだ)る。人々は左右に開く)荒(あら)び、すさみ、濁り汚れ、ねじけ、曲れる、妬婦(ねたみおんな)め、われは、先ず何処(いずこ)のものじゃ。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
之を障子に譬(たと)えて見ますと、障子に遣(つか)う木は何国(いずこ)の山の木か知りませんが、それへ美濃で製した紙を張って障子になります。骨ばかりでも紙ばかりでも障子にはなりません。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
前にも言った通り如何に文学といえども決して倫理範囲を脱しているものではなく、少くも、倫理的渇仰の念を何所(いずこ)にか萌(きざ)さしめなければならぬものであります。
教育と文芸 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
赤羽橋(あかばねばし)の絶句に「南郭(なんかく)翁ヲ懐(おも)フアリ悵然(ちょうぜん)トシテ咏(えい)ヲ成ス。」と題して「流水山前寒碧長。遺居何在草荒涼。一橋風月無人詠。漁唱商歌占夜涼。」〔流水山前寒碧長シ/遺居何(いずこ)ニ在リヤ草荒涼タリ/一橋ノ風月人ノ詠ム無ク/漁唱商歌夜涼ヲ占ム〕
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
領主 予(よ)は常(つね)に足下(おぬし)をば正(たゞ)しい僧(そう)と信(しん)じてをったわ。……ロミオの僕(しもべ)は何處(いずこ)にをる? 彼(か)れは此儀(このぎ)に對(たい)して何(なん)と申(まう)すぞ?
此処(いずこ)に最も不思議なるは被害者の体の何処(いずこ)にも怪我らしき箇所の無きことなり、但(ただ)し顔面には苦痛を止どめ、四辺(あたり)の地面は踏み荒らされ、格闘をなしたる形跡あり。
広東葱 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)