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何所
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いずこ
ふりがな文庫
“
何所
(
いずこ
)” の例文
われらは人間の有する性情を「
何所
(
いずこ
)
より」「
何処
(
いずこ
)
へ」「何のために」「かくあるべし」と詮索するよりも「何である」と内省することこそ緊要である。
愛と認識との出発
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
前にも言った通り如何に文学といえども決して倫理範囲を脱しているものではなく、少くも、倫理的渇仰の念を
何所
(
いずこ
)
にか
萌
(
きざ
)
さしめなければならぬものであります。
教育と文芸
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
防がんが為めに殊更奪い隠したる者ならん故に
何所
(
いずこ
)
の者が何の為めに斯く浅ましき死を遂げしや又殺害したる者は孰れの者か更に知る由なければ目下厳重に探偵中なり
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
僕はしばらく立って
何所
(
いずこ
)
を眺めるともなく、民子の俤を脳中にえがきつつ思いに沈んでいる。
野菊の墓
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
妖精
(
ようせい
)
というものは
姿
(
すがた
)
も
可愛
(
かわい
)
らしく、
心
(
こころ
)
も
稚
(
わか
)
く、
少
(
すこ
)
しくこちらで
敵意
(
てきい
)
でも
示
(
しめ
)
すと、
皆
(
みな
)
怖
(
こわ
)
がって
何所
(
いずこ
)
とも
知
(
し
)
れず
姿
(
すがた
)
を
消
(
け
)
して
了
(
しま
)
う。
人間界
(
にんげんかい
)
で
妖精
(
ようせい
)
の
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
る
者
(
もの
)
が、
大
(
たい
)
てい
無邪気
(
むじゃき
)
な
小児
(
しょうに
)
に
限
(
かぎ
)
るのもその
故
(
せい
)
じゃ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
何
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
“何所”で始まる語句
何所為
何所迄
何所爲
何所其所