“悵然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうぜん78.3%
ちやうぜん17.4%
ちようぜん4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いま曹操から、その髯のことを訊かれると、関羽は、胸をおおうばかり垂れているその漆黒しっこくを握って悵然ちょうぜんと、うそぶくように答えた。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(歐洲人は思郷病は山國の民多くこれをわづらふとなせり。)されど又ヱネチアのわが故郷ならぬを奈何いかにせむ。われは悵然ちやうぜんとして此寺の屋上やねより降りぬ。
左門は悵然ちようぜんたる思ひを懐いて夜道へ降りた。道で卓一に別れるときが、恰も彼をふりきる思ひに感じられたほど心の孤独が激しいのだ。