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悵然
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ちようぜん
ふりがな文庫
“
悵然
(
ちようぜん
)” の例文
左門は
悵然
(
ちようぜん
)
たる思ひを懐いて夜道へ降りた。道で卓一に別れるときが、恰も彼をふりきる思ひに感じられたほど心の孤独が激しいのだ。
吹雪物語:――夢と知性――
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
黒焦に削れたる
幹
(
みき
)
のみ短く残れる
一列
(
ひとつら
)
の立木の
傍
(
かたはら
)
に、
塊
(
つちくれ
)
堆
(
うづたか
)
く盛りたるは土蔵の
名残
(
なごり
)
と踏み行けば、灰燼の熱気は
未
(
いま
)
だ冷めずして、
微
(
ほのか
)
に
面
(
おもて
)
を
撲
(
う
)
つ。貫一は
前杖
(
まへづゑ
)
拄
(
つ
)
いて
悵然
(
ちようぜん
)
として
佇
(
たたず
)
めり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
悵
漢検1級
部首:⼼
11画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“悵”で始まる語句
悵恨
悵
悵嘆
悵快
悵望