“ちょうぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悵然62.1%
長髯19.0%
超然15.5%
張然1.7%
恨然1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
渠は茫々ぼうぼうたる天を仰ぎて、しばらく悵然ちょうぜんたりき。その面上おもてにはいうべからざる悲憤の色を見たり。白糸は情にえざる声音こわねにて
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
長髯ちょうぜんをしごきながら「遠きおもんばかりのみすれば、必ず近きうれいあり。達人たつじんは大観せぬものじゃ。」と教えた。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)
けれども彼は超然ちょうぜんと(それは実際「超然」と云うほかには形容の出来ない態度だった。)ゴルデン・バットをくわえたまま、Kの言葉に取り合わなかった。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
会稽かいけい句章こうしょうの民、張然ちょうぜんという男は都の夫役ぶやくされて、年を経るまで帰ることが出来なかった。留守は若い妻と一人のしもべばかりで、かれらはいつか密通した。
恨然ちょうぜんとして)こん、こん。
(新字新仮名) / 岡本かの子(著)