“夫役”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶやく60.0%
ふえき40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
会稽かいけい句章こうしょうの民、張然ちょうぜんという男は都の夫役ぶやくされて、年を経るまで帰ることが出来なかった。留守は若い妻と一人のしもべばかりで、かれらはいつか密通した。
追立おいたというのは、誰彼なしにみちをあるいている者をつかまえて、夫役ぶやくに使ったことをいうかと思われる。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
丸は雑色ぞうしきなどの名に常に用いられる語であれば、京丸という地は多分は京往きの夫役ふえきを、世襲的に勤めていた者の屋敷給田の地であろう。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
天皇はそれをご覧になって、みなの者も、もうすっかりゆたかになったとおっしゃって、ようやくご安心なさいました。そして、そこではじめて租税そぜい夫役ふえきをおおせつけになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)