“ぶやく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夫役37.5%
舞躍37.5%
歩役12.5%
部役12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
追立おいたというのは、誰彼なしにみちをあるいている者をつかまえて、夫役ぶやくに使ったことをいうかと思われる。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
渭之津いのつ城を脚下にふみ、広大なる大海の襟度きんどに直面しながら、思いのほか、重喜の心が舞躍ぶやくしてこないのも、かれの眉が、ともすると、針で突かれたようになるのも
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
乱世には士は命を的にして働き、農は汗を流し耕作をかせ歩役ぶやくを勤め、工はそれぞれ加役に用いられ、商人は武具の外に調ととのうる物なく、その時に至りて渡世とせいなく如何いかよう致し候心得か。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「おゝ、其の武士さむらいは、部役ぶやくのほかに、仔細あつて、きゅうを用ゐたのぢや。」
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)