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長髯
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ちょうぜん
ふりがな文庫
“
長髯
(
ちょうぜん
)” の例文
張松のすがたを見ると、一斉に鼓を打ち
鉦
(
かね
)
を鳴らして歓迎したので、張松が、びっくりして立ち止まると、たちまち、
長髯
(
ちょうぜん
)
長躯
(
ちょうく
)
の大将が、彼の馬前に来て
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
長髯
(
ちょうぜん
)
をしごきながら「遠き
慮
(
おもんばかり
)
のみすれば、必ず近き
憂
(
うれ
)
いあり。
達人
(
たつじん
)
は大観せぬものじゃ。」と教えた。
悟浄出世
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
……その吾輩が
長髯
(
ちょうぜん
)
を
扱
(
しご
)
きながら名刺を突き出すと、ハガキ位の金縁を取った厚紙に……日本帝国政府視察官、医典博士、勲三等、
轟雷雄
(
チョツデヨンウウン
)
……と一号活字で印刷してある。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
長髯
(
ちょうぜん
)
の豪傑が四つの
金襴
(
きんらん
)
の旗を背中にさして
長槍
(
ちょうそう
)
を振りまわし、また、半裸体の男が幾人もそろって一斉にとんぼ返りを打ったり、
小旦
(
わかおやま
)
が出て来て何か
甲高
(
かんだか
)
い声で歌うかと思うと
惜別
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
そこで、やっと麻酔から覚めた長髪
長髯
(
ちょうぜん
)
の怪人物が、この臨時法廷へ連れ出された。
黄金仮面
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
伊豆国天城山南、湯ヶ野温泉旅館に数年前、白髪
長髯
(
ちょうぜん
)
の一老翁来たり宿して、一夜のうちに
襖
(
ふすま
)
に文字を書して去った。その文字はなにびとも読み下すことできず、昔の天狗文字に似たる筆法である。
おばけの正体
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
先に立場へ着いた
長髯
(
ちょうぜん
)
の侍は、茶屋の
葭簀
(
よしず
)
も潜らずに、すぐ片手の鉄扇を上げて、馬子の溜りをさしまねいた。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
広瀬の
宿
(
しゅく
)
から追分へつづく並木の蔭を、大股に
辿
(
たど
)
って行く武芸者がある。丈は六尺に近く、涼やかな編笠に
面
(
おもて
)
を隠し、胸にそよぐ
長髯
(
ちょうぜん
)
は刀の
鍔
(
つば
)
まで垂れていた。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
例の
長髯
(
ちょうぜん
)
を春風になびかせて、のそのそと、相府の門へいま入ってゆくのは関羽の長躯であった。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
関羽は、酔うとよけい、酒の
脂
(
あぶら
)
で真っ黒な
艶
(
つや
)
をみせる
長髯
(
ちょうぜん
)
を撫しながら
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
はやくも彼のくりのばした
魚骨鎗
(
ぎょこつそう
)
は、ひらりと関羽の
長髯
(
ちょうぜん
)
をかすめた。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
仲達は、節の太い指を
櫛
(
くし
)
にして、そのまばらな
長髯
(
ちょうぜん
)
をしごいた。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
長髯
(
ちょうぜん
)
に風を与えて、関羽は駈け寄るや否
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
長
常用漢字
小2
部首:⾧
8画
髯
漢検1級
部首:⾽
15画
“長髯”で始まる語句
長髯公
長髯獣