“御僧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おんそう44.4%
ごそう38.9%
あなた5.6%
おそう5.6%
みそう5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ほんとは、たったいま、六波羅の御合戦から近江番場のくわしいことが、さる御僧おんそう文知ふみじらせで、わかって来たのでございまする」
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それに甲斐かいの国には、昔から轆轤首がおると申すから、まさしくこれは轆轤首、それなる御僧ごそうの申し立ては、いつわりではござらぬぞ
轆轤首 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
(お心はお察し申しますが、一つ棟にお住いの事は、姉がどう思うか、分りかねます。御僧あなたをお好き申して助けましたか。可厭いやで助けましたか。私には分りませんから。)
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
侍女一 (薄色の洋装したるがドアよりづ)はい、はい。これは御僧おそう
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
また、かくいうも、このことばは自分ひとりのげんばかりではない。ある夜、高野こうやをひそかにくだられたそれがしとよぶ御僧みそうのすすめもあるのである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)