御僧ごそう)” の例文
それに甲斐かいの国には、昔から轆轤首がおると申すから、まさしくこれは轆轤首、それなる御僧ごそうの申し立ては、いつわりではござらぬぞ
轆轤首 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「なう/\あれなる御僧ごそうわが殿御かへしてたべ、何処いづくへつれて行く事ぞ、男返してたべなう、いや御僧とは空目そらめかや」の一節。
「歌念仏」を読みて (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
所がその声がまだ終らない中に、西の廊からただ一人、悠然と庭へ御下りになった、尊げな御僧ごそうがございます。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
『世には、寺院と寺院で、焼き打ちし合っている山法師もあれば、また、こういう奇特なまち御僧ごそうもある——』
「おお、千枝太郎どの。ようぞ来てくだされた。この御僧ごそうは物に狂うたそうな。不意にわたしを捉えてどこへか連れて行こうとする。どうぞ助けてくだされ」
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
進められ夫は何か仔細しさいの有さうな事シテ然樣に拷問がうもんに掛るには何か證據しようこがなくてはならず何ぞのがれ難き證據にても有しやとたづねらるゝに藤八つゝしんで答ふる樣先月二十日は節が實母じつぼの七年祥當なるにより大井川の東上新田村と申處にたふと御僧ごそうが在る故何卒母の供養くやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
御僧ごそう。生国は」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)