“ごそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御僧36.8%
護送26.3%
五層10.5%
互層5.3%
五艘5.3%
吾曹5.3%
御相5.3%
語藻5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なう/\あれなる御僧ごそうわが殿御かへしてたべ、何処いづくへつれて行く事ぞ、男返してたべなう、いや御僧とは空目そらめかや」の一節。
「歌念仏」を読みて (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
其の中には真弓子と川股助手とを護送ごそうして来た矢口もまじっていた。天文台は苦もなく占領され、台員一同はお気の毒ながら、一時地下室に入って貰った。
空中墳墓 (新字新仮名) / 海野十三(著)
對岸たいがん(——はしわたつてくるまはら宿しゆくうら眞正面ましやうめんさかのぼる——)に五層ごそう七層しちそうつらねたなかに、一所ひとところむねむねとのたか切目きれめに、もみけやきか、おほいなる古木こぼく青葉あをばいて、こずゑから兩方りやうはうむねにかゝり
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
つぼみと、それを包むとうとは、赤と白とを市松格子形いちまつこうしがた互層ごそうにして、御供物おくもつの菓子のように盛り上っている。花として美しく開くものは、つぼみとしてまず麗わしく装わねばならなかった。
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
丁度紅葉もみじも色づきます秋のことでげすが、軍艦が五艘ごそうも碇泊いたし宿しゅくは大層な賑いで、夜になると貸座敷近辺はまるで水兵さんでうまるような塩梅、いずれも一杯召食きこしめしていらっしゃる
爺いさんのそばにいた書生が、「や、吾曹ごそう先生が来た」と云った。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
どうもあなたは御相ごそうがよろしくない。
半七捕物帳:01 お文の魂 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
日本人は立派な文明を持っていながら好んで野蛮人の真似まねをしたがると、彼は常に不満を述べていた。『野蛮人』という言葉は、彼の語藻ごそうにおいて『西洋人』と同字義であった。