“對岸”のいろいろな読み方と例文
新字:対岸
読み方割合
たいがん53.8%
むかうぎし23.1%
むかう15.4%
むかひのきし7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この共同湯きようどうゆむかがはは、ふちのやうにまたみづあをい。對岸たいがん湯宿ゆやど石垣いしがきいた、えだたわゝ山吹やまぶきが、ほのかにかげよどまして、あめほそつてる。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
雇女が一人三疊へ入つて來て、濡れ縁へ出て對岸むかうぎしの紅い灯を眺めながら、欄干を叩いて低く喇叭節を唄つてゐたが、藪から棒に
鱧の皮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
お光は厭味らしく言つて、いつもの滴るやうなうるほひを眼元に見せつゝ、ツンとした風で對岸むかうの方を向いた。
兵隊の宿 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
殘りの部下と共に歎きつゝバルバリッチヤはその中四人よたりの者にみな鐡鉤かぎを持ちて對岸むかひのきしに飛ばしめぬ、かくていと速かに 一四五—一四七
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)