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對坐
読み方 | 割合 |
さしむかひ | 33.3% |
たいざ | 33.3% |
むかひ | 33.3% |
最初から
二人對坐で、
人交もせぬで
何か
睦まじさうに
話をして
居たが、
皆がわい/\
言つて
立騷ぐのを
見ようともせず、まるで
別世界に
居るといふ
顏色での。
「
是は
僕の
妹だ」といふ
言葉を
用ひた。
宗助は四五
分對坐して、
少し
談話を
取り
換はしてゐるうちに、
御米の
口調の
何處にも、
國訛らしい
音の
交つてゐない
事に
氣が
付いた。
よし
人目には
戀とも
見よ
我が
心狂はねばと
燈下に
對坐て、
成るまじき
戀に
思ひを
聞く
苦るしさ、
敏はじめよりの一
念を
語り、
切めてはあはれと
曰へと
恨むに、
勿体なきことヽて
令孃も
泣き