“さしむかひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
相対37.5%
差向37.5%
対坐12.5%
對坐12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うむ、彼方あつちに支度がしてあるから、来たら言ひに来る? それは善い、西洋室の寄鍋なんかは風流でない、あれは長火鉢ながひばち相対さしむかひに限るんさ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
彼はたしかに僕を探偵と知つてるのです、其れで僕と差向さしむかひの時には、必ず僕に説教するのです、彼は全然まるで坊主ですナ、其真実の言葉が、此の心のすみから隅まで探燈サアチ・ライトで照らし渡る様に感じて
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
してたれない八畳はちでふ真中まんなかに、双六巌すごろくいはたと紫縞むらさきじま座蒲団ざぶとん二枚にまい対坐さしむかひえてつたのを一目ひとめると、天窓あたまからみづびたやうに慄然ぞつとした。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
最初さいしよから二人ふたり對坐さしむかひで、人交ひとまぜもせぬでなにむつまじさうにはなしをしてたが、みんながわい/\つて立騷たちさわぐのをようともせず、まるで別世界べつせかいるといふ顏色かほつきでの。
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)