“対坐”のいろいろな読み方と例文
旧字:對坐
読み方割合
たいざ83.3%
さしむかひ8.3%
むこうざ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その骨格のたくましいところは先代吉左衛門に似て、ひざの上に置いた手なぞの大きいことは、対坐たいざするたびに勝重の心を打つ。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
してたれない八畳はちでふ真中まんなかに、双六巌すごろくいはたと紫縞むらさきじま座蒲団ざぶとん二枚にまい対坐さしむかひえてつたのを一目ひとめると、天窓あたまからみづびたやうに慄然ぞつとした。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そして其の対坐むこうざに坐って居るのは、古い油筒を取上げて三百年も後まで其器の名を伝えた氏郷である。片や割茶碗、片や油筒、好い取組である。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)