“紫縞”の読み方と例文
読み方割合
むらさきじま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
而(そ)して誰(たれ)も居(ゐ)ない八畳(はちでふ)の真中(まんなか)に、其(そ)の双六巌(すごろくいは)に似(に)たと言(い)ふ紫縞(むらさきじま)の座蒲団(ざぶとん)が二枚(にまい)、対坐(さしむかひ)に据(す)えて有(あ)つたのを一目(ひとめ)見(み)ると、天窓(あたま)から水(みづ)を浴(あ)びたやうに慄然(ぞつ)とした。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
……勿論(もちろん)寐(ね)もせず、枕元(まくらもと)へ例(れい)の紫縞(むらさきじま)のを摺(ず)らして、落着(おちつ)かない立膝(たてひざ)で何(なに)を聞(き)くとも無(な)く耳(みゝ)を澄(す)ますと、谿河(たにがは)の流(ながれ)がざつと響(ひゞ)くのが、落(お)ちた、流(なが)れた、打当(ぶちあ)てた、岩(いは)に砕(くだ)けた、死(しん)だ——と聞(き)こえる。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)