トップ
>
相対
>
さしむかひ
ふりがな文庫
“
相対
(
さしむかひ
)” の例文
旧字:
相對
突然な斯の来客の底意の程も図りかね、
相対
(
さしむかひ
)
に
座
(
すわ
)
る前から、もう何となく
気不味
(
きまづ
)
かつた。丑松はすこしも油断することが出来なかつた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
うむ、
彼方
(
あつち
)
に支度がしてあるから、来たら言ひに来る? それは善い、西洋室の寄鍋なんかは風流でない、あれは
長火鉢
(
ながひばち
)
の
相対
(
さしむかひ
)
に限るんさ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
『いや、どうも、寒いの寒くないのツて。』と敬之進は丑松と
相対
(
さしむかひ
)
に座を占めて、『
到底
(
とても
)
川端で辛棒が出来ないから、
廃
(
や
)
めて帰つて来た。』
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
山田
(
やまだ
)
の
書斎
(
しよさい
)
は八
畳
(
ぢやう
)
の
間
(
ま
)
でしたが、
其
(
それ
)
に
机
(
つくゑ
)
を
相対
(
さしむかひ
)
に
据
(
す
)
ゑて、
北向
(
きたむき
)
の
寒
(
さむ
)
い
武者窓
(
むしやまど
)
の
薄暗
(
うすぐら
)
い
間
(
ま
)
に
立籠
(
たてこも
)
つて、
毎日
(
まいにち
)
文学の話です、
此
(
こゝ
)
に
二人
(
ふたり
)
が
鼻
(
はな
)
を
並
(
なら
)
べて
居
(
ゐ
)
るから
石橋
(
いしばし
)
も
繁
(
しげ
)
く訪ねて来る
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
応接室には校長と郡視学とが
相対
(
さしむかひ
)
に成つて、町会議員の来るのを待受けて居た。それは丑松のことに就いて、集つて相談したい、といふ打合せが有つたからで。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
相
常用漢字
小3
部首:⽬
9画
対
常用漢字
小3
部首:⼨
7画
“相対”で始まる語句
相対峙
相対死
相対雇
相対間男
相対向
相対坐
相対塁
相対的
相対位置
相対密夫