“相対雇”の読み方と例文
読み方割合
あいたいやと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吉左衛門さん、無論それもあります。しかし、御変革の結果で、江戸屋敷の御女中がたが御帰りになる時に、あの御通行にかぎって相対雇あいたいやといのよい賃銭を
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
平民の用は、問屋から武家の用を命ぜられるそのいとまに遣るということになっており、それは『相対雇あいたいやとい』といって、問屋を仲に立てないでいるので、賃も十分に取り、なお酒手もねだった。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)
この帰国する人たちの通行にかぎり、木曾下四宿へ五百人の新助郷しんすけごうが許され、特にお定めより割のよい相対雇あいたいやといの賃銭まで許され、百人ばかりの伊那の百姓は馬籠へも来て詰めていた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)