“相対峙”のいろいろな読み方と例文
旧字:相對峙
読み方割合
あいたいじ93.8%
あひたいぢ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
塾長と塾生とが川をへだてて相対峙あいたいじしているような格好では、懇談できない。第一、これでは君らおたがいの間の話し合いに不便だろう。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
その中にあって、京都の守護をもって任じ、帝の御親任も厚かった会津が、次第に長州と相対峙あいたいじする形勢にあったことを忘れてはならない。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
三七七八米の富士の山と、立派に相対峙あひたいぢし、みぢんもゆるがず、なんと言ふのか、金剛力草とでも言ひたいくらゐ、けなげにすつくと立つてゐたあの月見草は、よかつた。
富嶽百景 (新字旧仮名) / 太宰治(著)