“みすがた”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ミスガタ
語句割合
御姿55.0%
御像20.0%
仏像5.0%
姿5.0%
御体5.0%
御容姿5.0%
御相5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きれいな身なりをして化粧をした朝臣あそんたちをたくさん見たが、のお上着を召した端麗な鳳輦ほうれんの中の御姿みすがたになぞらえることのできるような人はだれもない。
源氏物語:29 行幸 (新字新仮名) / 紫式部(著)
筆者は、無憂樹、峰茶屋心中、なお夫人堂など、両三度、摩耶夫人の御像みすがたを写そうとした。いままた繰返しながら、その面影の影らしい影をさえ、描き得ないつたなさを、恥じなければならない。
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
目のひて幽かにしし仏像みすがたに日なか風ありてさやりつつありき
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
書紀によれば、大海人皇子は「あれまししより岐嶷いこよかなる姿みすがた有り、をとなに及びて雄抜ををしく神武たけし」とある。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
此内に宮めかす所を作り、まへにだん/\をまうけ宮の内に神の御体みすがたとも見ゆるやうにつくりすゑ、これを天神さまとしようし(ゑびす大こくなどもつくる)むしろなどしきつめ物をべき所をも作る。
御容姿みすがたの数々も貧弱に見え出してくるのであつた
それも、権威ある寺では、立ち入りなど許さぬが、藤井寺は往年の洪水こうずいで荒廃したままだった。本尊の石川観音の御相みすがたが、からくも茅葺堂かやぶきどうに守られている程度である。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)