御像みすがた)” の例文
わたくしの心のいと黒い片隅に、俗世の願ひ、また嘲けりのの及ばぬあたり、おんみのおごそかな御像みすがたの立たせまするやう、紺と金との七宝の聖盒をしつらへたい心願にござります。
筆者は、無憂樹、峰茶屋心中、なお夫人堂など、両三度、摩耶夫人の御像みすがたを写そうとした。いままた繰返しながら、その面影の影らしい影をさえ、描き得ないつたなさを、恥じなければならない。
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
技藝天女ぎげいてんによ御像みすがたあま大御身おほみま
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
技藝天女の御像みすがたの天つ大御身おほみま
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)