“五層”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごそう66.7%
いつつ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
頭部は砲弾のようにとがり、その底部には、缶詰を丸く蜂の巣がたに並べたような噴射推進装置ふんしゃすいしんそうち五層ごそうになってとりつけられ、尾部は三枚のつばさをもった大きな方向舵ほうこうだによって飾られていた。
月世界探険記 (新字新仮名) / 海野十三(著)
對岸たいがん(——はしわたつてくるまはら宿しゆくうら眞正面ましやうめんさかのぼる——)に五層ごそう七層しちそうつらねたなかに、一所ひとところむねむねとのたか切目きれめに、もみけやきか、おほいなる古木こぼく青葉あをばいて、こずゑから兩方りやうはうむねにかゝり
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
一昨日おととい松本で城を見て、天守に上って、その五層いつつめの朝霜の高層に立って、ぞっとしたような、雲に連なる、山々のひしと再び窓に来て、身に迫るのを覚えもした。
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)