五層いつつ)” の例文
一昨日おととい松本で城を見て、天守に上って、その五層いつつめの朝霜の高層に立って、ぞっとしたような、雲に連なる、山々のひしと再び窓に来て、身に迫るのを覚えもした。
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)