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御僧
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おんそう
ふりがな文庫
“
御僧
(
おんそう
)” の例文
「ほんとは、たったいま、六波羅の御合戦から近江番場のくわしいことが、さる
御僧
(
おんそう
)
の
文知
(
ふみじ
)
らせで、わかって来たのでございまする」
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
殊
(
こと
)
に
此頃
(
このごろ
)
の
夜
(
よ
)
は
長
(
なが
)
し、
東京
(
とうきやう
)
を
出
(
で
)
る
時
(
とき
)
から
一晩
(
ひとばん
)
の
泊
(
とまり
)
が
気
(
き
)
になつてならない
位
(
くらゐ
)
、
差支
(
さしつか
)
へがなくば
御僧
(
おんそう
)
と
御一所
(
ごいつしよ
)
に。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
祖母は、有難い
御僧
(
おんそう
)
に、
褌
(
したおび
)
の布施をする時は、高僧から下足のおじいさんにまで、おなじように
二締
(
ふたしめ
)
ずつやった。祖母は別段、和讃歌もお経も覚えようとしなかった。
旧聞日本橋:20 西川小りん
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「諸般のご
挨拶
(
あいさつ
)
は抜きと致し、さて直ちにおうかがい致したきは、鬼王丸めの悪亡魂、昨夜姫と
御僧
(
おんそう
)
とに現われお心を驚かせたと申すこと、こは誠でござりましょうや?」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
ヂョン フランシス
宗
(
しゅう
)
の
御僧
(
おんそう
)
はゐさしますか! なう/\、
御坊
(
ごばう
)
!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
「姿を映して見るものなり、
御僧
(
おんそう
)
も鼻を映して見たまえかし。」といいさま鏡を差向けつ。蝦蟇法師は
飛退
(
とびすさ
)
りて、さも恐れたる風情にて鼻を飛ばして
遁去
(
にげさ
)
りける。
妖僧記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
東京を出る時から一晩の
泊
(
とまり
)
が気になってならないくらい、
差支
(
さしつか
)
えがなくば
御僧
(
おんそう
)
とご
一所
(
いっしょ
)
に。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
さらば、さらば、
御僧
(
おんそう
)
。この人夢の覚めぬ間に、と片手をついて、わかれの会釈。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
僧
常用漢字
中学
部首:⼈
13画
“御僧”で始まる語句
御僧様
御僧正