何國いづく)” の例文
新字:何国
さまたげんと何國いづくの者やら相分あひわからざる醫師を遣し世に有りしとも覺えざるテレメンテーナといふ藥の事を吹聽ふいちやうし結納までも取かはせし婚姻を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
何國いづくかの貿易港みなと漂着へうちやくするとか、兎角とかくして救助きゆうじよられぬこともあるまいとかんがへたのである。
尋ぬるにさいはひの時節なりとて日毎ひごと群集ぐんじゆの中にまぎれ入て尋けるに似たりと思ふ人にもあはざれば最早もはや江戸には居るまじ是よりは何國いづくを尋ねんと主從三人ひたひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
退身し何國いづくの果へ行も存命中は正四位上中將の官より下らず死後の贈官ぞうくわん正二位大納言たるべしとの尊命を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)