“てふ”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
という60.0%
ちょう40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上に引いたフィリップ氏の言葉通り、今の世界に絶迹ぜっせきたる過去世期の諸爬虫の遺骸化石が竜てふという想念を大いに助長したは疑いをれず。
『和名抄』に蛇和名倍美蚖蛇げんじゃ加良須倍美からすへみ蚺蛇ぜんじゃ仁之木倍美にしきへみとありて幣美へみてふという名ぞむねと聞ゆる、同じ『和名抄』蝮の条に、〈俗あるいは蛇を呼ぶに反鼻と為す
これに勧化の好手段は、反響の来るまで、絶叫するにありてふちょう、オコンネルの言と、その意を同じうし、そのおもむきさらに深きにあらずや。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
初春の空に淡く咲くてふちょう、白夢のような侘しい花。それは目的もなく帰趨きすうもない、人生の虚無と果敢なさを表象しているものではないか。しかも季節は春であり、空には小鳥が鳴いてるのである。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)