“縁切”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えんきり66.7%
ゑんき16.7%
えんき8.3%
ふちきり8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長「嘘をいたッて仕方がねえ、わっちが京都で修業をして名人になッたって、己の弟子だと云わねえように縁切えんきり書付かきつけをおくんなせえ」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
すこしやそつとの紛雜いざがあろうとも縁切ゑんきれになつてたまものか、おまへかた一つでうでもなるに、ちつとはせいして取止とりとめるやうにこゝろがけたらかろ
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
私の記憶ではやしろは二つあったように思われる。一つは縁切えんきりの神とせられ、一つは縁結びの神とせられて、痴愚ちぐな附近の男女の祈願所となっている。
宇賀長者物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「いいえ、縁切ふちきりこぼれるようだよ。ああ、葉越さんは綺麗好きだと見える。真白まっしろ手拭てぬぐいが、」
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)