“いつすじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
五条100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寺の門には、樹立こだちのもみじに、ほかほか真赤まっかに日がしたが、墓所はかしょは湿って暗い。線香の煙の、五条いつすじ、むらえる枯尾花になびく時、またぽつりぽつりと小雨がかかると。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
自分に対する夫を平和で親切な人に立ち返らせるつもりなのだろうか、またはただ浅墓な征服慾に駆られているのだろうか、——健三は床の中で一つの出来事を五条いつすじにも六条むすじにも解釈した。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)