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優美
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ゆうび
ふりがな文庫
“
優美
(
ゆうび
)” の例文
その黒いむく毛の
若
(
わか
)
いハイカラさんは、ゼルビノ
侯
(
こう
)
ですが、これは
優美
(
ゆうび
)
という意味で、よく様子をご
覧
(
らん
)
なさい、いかにもその名前のとおりだ。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
かういふのがよいと
考
(
かんが
)
へるのは、
實際
(
じつさい
)
の
生活
(
せいかつ
)
から
離
(
はな
)
れたところに、
文學
(
ぶんがく
)
があるのだとする
考
(
かんが
)
へで、もう
今
(
いま
)
の
人
(
ひと
)
とは
關係
(
かんけい
)
のない、
優美
(
ゆうび
)
といふ
趣味
(
しゆみ
)
であります。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
しかし
日本
(
につぽん
)
では
平安朝以後
(
へいあんちよういご
)
になりますと、
唐
(
とう
)
の
鏡
(
かゞみ
)
の
模樣
(
もよう
)
をだん/\
變化
(
へんか
)
させて、
遂
(
つひ
)
にはまったく
日本的
(
につぽんてき
)
のごく
優美
(
ゆうび
)
な
模樣
(
もよう
)
をつけた
鏡
(
かゞみ
)
を
作
(
つく
)
るようになりました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
この
植物
(
しよくぶつ
)
のうち
岩
(
いは
)
の
碎
(
くだ
)
けて
積
(
つも
)
つた
上
(
うへ
)
に
生
(
は
)
えるものには
花
(
はな
)
が
赤
(
あか
)
くて
紅緑
(
こうりよく
)
の
葉
(
は
)
をもつた
優美
(
ゆうび
)
なこまぐさや、
鋸葉
(
のこぎりば
)
の
四出
(
ししゆつ
)
した
莖
(
くき
)
のさきに
赤
(
あか
)
い
唇形
(
しんけい
)
の
花
(
はな
)
がむらがつてゐるみやましほがま
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
白
(
しろ
)
のへこ
帯
(
おび
)
を
前
(
まえ
)
で
結
(
むす
)
んでだらりと
垂
(
た
)
れた
様子
(
ようす
)
と
言
(
い
)
ったら
飛
(
と
)
びつきたいほど
優美
(
ゆうび
)
でした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
筋
(
すぢ
)
は
日本
(
につぽん
)
の
美
(
うる
)
はしき
乙女
(
おとめ
)
の
舞衣
(
まひぎぬ
)
の
姿
(
すがた
)
が、
月夜
(
げつや
)
にセイヌ
河
(
かは
)
の
水上
(
みなか
)
に
彷徨
(
さまよ
)
ふて
居
(
を
)
るといふ、
極
(
きは
)
めて
優美
(
ゆうび
)
な、また
極
(
きは
)
めて
巧妙
(
こうめう
)
な
名曲
(
めいきよく
)
の
一節
(
ひとふし
)
、一
句
(
く
)
は一
句
(
く
)
より
華
(
はなや
)
かに、一
段
(
だん
)
は一
段
(
だん
)
よりおもしろく
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
よしや
深山
(
みやま
)
がくれでも
天眞
(
てんしん
)
の
花
(
はな
)
の
色
(
いろ
)
は
都人
(
みやこびと
)
を
床
(
ゆか
)
しがらする
道理
(
だうり
)
なれば、
此
(
この
)
うへは
優美
(
ゆうび
)
の
性
(
せい
)
をやしなつて
徳
(
とく
)
をみがく
樣
(
やう
)
に
教
(
をし
)
へ給へ、
我
(
わ
)
れ
此地
(
このち
)
に
居
(
ゐ
)
たりとて
根
(
ね
)
からさつぱり
談合
(
だんかう
)
の
膝
(
ひざ
)
にも
成
(
な
)
るまじきが
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
人魚のひいさまも、いったいどんなにうつくしいのか、はやくそのひとをみたいものだと、気にかかっていましたが、いまみて、いかにも人がらの
優美
(
ゆうび
)
なのに、かんしんしずにはいられませんでした。
人魚のひいさま
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
幼稚園では、
遊戯
(
ゆうぎ
)
を教えてくれる。音楽にあわせて、簡単な
舞踊
(
ぶよう
)
のようなものを教えてくれる。たとえば、「
黄金虫
(
こがねむし
)
は金持ちだ」というの類である。それは、或る意味では、
優美
(
ゆうび
)
であり、可愛らしい。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
いかにも上品に
軍服
(
ぐんぷく
)
のボタンの
穴
(
あな
)
にナプキンをはさんでひざの上に広げた。それからパンをさいて、お酒を飲む
優美
(
ゆうび
)
なしぐさといったらない。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
またこの
一番後
(
いちばんのち
)
の
時代
(
じだい
)
、
奈良朝
(
ならちよう
)
ごろになると、
勾玉
(
まがたま
)
の
形
(
かたち
)
がコといふ
字
(
じ
)
の
形
(
かたち
)
のように、
角
(
かく
)
ばつて
美
(
うつく
)
しくありませんが、
古
(
ふる
)
い
時代
(
じだい
)
の
勾玉
(
まがたま
)
はなか/\
優美
(
ゆうび
)
な
形
(
かたち
)
をして、その
頭
(
あたま
)
の
孔
(
あな
)
のところに
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
一七、ほんとうに
優美
(
ゆうび
)
な
歌
(
うた
)
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
優
常用漢字
小6
部首:⼈
17画
美
常用漢字
小3
部首:⽺
9画
“優”で始まる語句
優
優男
優雅
優形
優婆塞
優婉
優渥
優曇華
優劣
優善