“優美(やさし)” の例文
昨日(きのふ)は圖(はか)らずも天外(てんぐわい)萬里(ばんり)の地(ち)で我(わが)同胞(どうほう)にめぐり逢(あ)ひ、恰(あだか)も天(てん)のなせるが如(ごと)き奇縁(きえん)にて今(いま)は優美(やさし)き春枝夫人(はるえふじん)、可憐(かれん)なる日出雄少年等(ひでをせうねんら)と同(おな)じ船(ふね)に乘(の)り同(おな)じ故國(ふるさと)に皈(かへ)るとは何(なに)たる幸福(しあはせ)であらう。
慕(した)ひ敬(うやま)ひける然るに夫婦の中に二人の子供(こども)ありて長男(ちやうなん)は平吉とて二十一歳妹(いもと)をお浪(なみ)と呼て十八歳なるが此お浪は容貌(かほかたち)衆(しう)に勝(すぐ)れて美麗(うつくし)き上氣象(こゝろだて)も優美(やさし)ければ兩親(ふたおや)の愛情(いつくしみ)も一方ならず所々(しよ/″\)方々(はう/″\)より縁談(えんだん)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)