“おおやち”の漢字の書き方と例文
語句割合
大谷地100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある薄月夜うすづきよに、あまたの仲間の者とともに浜へ越ゆる境木峠を行くとて、また笛を取り出して吹きすさみつつ、大谷地おおやちというところの上を過ぎたり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
大谷地おおやち(ヤチはアイヌ語にて湿地の義なり内地に多くある地名なりまたヤツともヤトともヤとも云うと註あり)
遠野の奇聞 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
へい。実は本年は不思議に実業志望が多ございまして、十三人の卒業生中、十二人まで郷里きょうりに帰って勤労に従事いたして居ります。ただ一人だけ大谷地おおやち大学校の入学試験を
茨海小学校 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
四一 和野の佐々木嘉兵衛、或る年境木越さかいげごえ大谷地おおやちへ狩にゆきたり。死助しすけの方より走れる原なり。秋の暮のことにて木の葉は散り尽し山もあらわなり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)