“さはい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
差配89.5%
左肺10.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
差配さはいを探して、その家を見せて貰ったが、長い間貸家だったせいか、じめじめしていて、家の中は陰気に暗かった。
貸家探し (新字新仮名) / 林芙美子(著)
きとほるやうに蒼白あをじろきがいたましくえて、折柄をりから世話せわやきにたりし差配さはいこゝろに、此人これ先刻さきのそゝくさをとこつまともいもとともうけとられぬとおもひぬ。
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
致命傷は背後から左肺さはいの深部に達する突き傷で、兇器は別段特徴もない短刀であった。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「だってこの左の方だぜ」た左肺さはいの方を指す。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)