“さしかざ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
差翳92.9%
指翳7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父は田崎が揃えて出す足駄あしだをはき、車夫喜助の差翳さしかざ唐傘からかさを取り、勝手口の外、井戸端のそばなる雞小屋とりごや巡見じゅんけんにと出掛ける。
(新字新仮名) / 永井荷風(著)
二人の間に置いてある火鉢ひばちの上へ白堊チョークの粉のついた手を差翳さしかざした。
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
押戴おしいたゞ行燈あんどう指翳さしかざし一目見るより打ち驚き之はさきつ頃私しが道におとせし品にして母の紀念かたみくしなれば家財道具は聊かの物も殘さず賣盡し身にまとふべき衣類いるゐさへ今はつゞれもあらざれども此品計りは我が母のおん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)