“カサ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:かさ
語句割合
27.3%
27.3%
18.2%
菌蓋9.1%
9.1%
9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
唯、姫の仰ぎ寢る頂板ツシイタに、あゝ、水にさし入つた月。そこに以前のまゝに、幾つもカサの疊まつた月輪の形が、ユラめいて居る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
遭難後二三日すると、頭一面にカサのできたわらしの手を引いて、嬶が泣く泣くやってきた。帳場に会ってしきりに何かくどくどと訴えているらしい姿がとおくから見られた。
鰊漁場 (新字新仮名) / 島木健作(著)
印税のカサばかりを、万円、万円と算えて、うつゝを抜した。
幽霊の出る宮殿 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
これはその菌蓋カサ普通はその柄がその蓋の一方辺縁の所に着いているが、その多数の中にはその柄が菌蓋の裏面正中に着いて正しい楯形を呈するものが珍らしくない。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
目をあげると、東の方春日のモリは、谷陰になつて、こゝからは見えぬが、御カサ山・高圓タカマド山一帶、頂が晴れて、すばらしい春日和になつて居た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
宿シュクイテカサネ重ネ喜ブ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)