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『鰊漁場』
ふりがな文庫
『
鰊漁場
(
にしんぎょじょう
)
』
赤い脚絆がずり下り、右足の雪靴の紐が切れかかっているのをなおそうともしないで、源吉はのろのろとあるいて行った。やっと目的地についたという安心も手伝って、T町の入口にさしかかった頃には、飢えと疲れとで彼はそのままそこの雪の上にぶったおれそうだ …
著者
島木健作
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約49分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間22分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
汝
(
われ
)
臭
(
くせ
)
瘡
(
カサ
)
一体
(
いってえ
)
骸子
(
さい
)
去
(
い
)
心配
(
しんぺえ
)
面
(
つら
)
畚
(
もっこ
)
眼玉
(
まなこだま
)
臍
(
ほぞ
)
積丹
(
しゃこたん
)
黄昏
(
たそがれ
)
雪靴
(
つまご
)
陸廻
(
ボエマワ
)
自棄
(
やけ
)
腮別
(
あごわか
)
群来
(
くき
)
縁
(
ふち
)
渣滓
(
おり
)
汲攩
(
くみたも
)
拍手
(
かしわで
)
厚子
(
あつし
)
出面
(
でめん
)