“渣滓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おり75.0%
さし25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伸子は、だんだん自分の心に切ない渣滓おりが溜って来るのを感じた。彼女は毎日絶え間なく飢えていた。
伸子 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
今は苦い渣滓おりとなって心の隅にこびりついているのを感ぜずにはいられなかった。
鰊漁場 (新字新仮名) / 島木健作(著)
あはれ、本覺大悟の智慧の火よ、我が胸に尚ほ蛇の如くまつはれる一切煩惱を渣滓さしも殘らず燒き盡せよかし。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)