“綾藺笠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あやいがさ75.0%
アヤヰガサ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに花やかな弓小手ゆごて、太刀を佩き短刀を差して頭に綾藺笠あやいがさ、腰には夏毛の行縢むかばき、背には逆顔さかづらえびら、手には覚えの弓、太くたくましい馬をかせて
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
衝天しょうてんの意気、思うべしで、海上には、尊氏の乗船が、数百そうの船列の中に、二引両の紋幕もんまくをヒラめかせているのが望まれ、陸路には、先陣をゆく少弐頼尚の、綾藺笠あやいがさの旗じるしが
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
又其蝉口セミグチには、必、神符を封じ籠める(軍用記)故実も、少弐氏の旗の横上ヨコガミに、綾藺笠アヤヰガサをつけたのは、眷属の御霊の影向ヤウガウあつて、蝉口に御座あるからとの家訓がある(梅松論)といふのも
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)