閑暇かんか)” の例文
閑暇かんかな地位へお退きになった現今の院は、何事もなしうる主権に離れた寂しさというようなものをお感じにならないであろうか
源氏物語:17 絵合 (新字新仮名) / 紫式部(著)
以後折々に宋江そうこうを訪ね、そして宋江の閑暇かんかをよく笑わせ、やがて打ち解けた頃合いを計って、或る日、美人婆惜ばしゃくり持ち話をもちかけた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それで多量の閑暇かんかをもてあましたらしい夫人は、間もなく健康を恢復かいふくして更生こうせいの勢いものすごく社会の第一線にのりだして行った柿丘秋郎の関係している各種の社会事業に自らすすんで
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)