“みすご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
看過69.6%
見過17.4%
御簾越4.3%
視過4.3%
観過4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この類の誤りは、いては国民の社会的国家説にも悪結果を生ずべきものであるから、軽々に看過みすごしてはならぬと思う。
家の話 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
むねはわくわくと上氣じようきして、うでもけられぬもんきわにさりとも見過みすごしがたき難義なんぎをさま/″\の思案しあんつくして、格子かうしあいだよりれをものいはずいだせば
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
いつか夜になっていて——深更もなお御簾越みすごしに中殿ちゅうでんの白い灯をよぎる衣冠の影が、そっと外へ立ったり席へもどってはまた議事に入るなど、ただならぬ気配であった。
われ汝等おぬしら確執なかたがひ等閑なほざり視過みすごしたるつみによって、近親うから二人ふたりまでもうしなうた。御罰ごばつれたるものはない。
中国在陣中の彼の兵力と、その人物などを、まったく埒外らちがいにおいて、観過みすごしていたのでもないし、軽視していたわけでもない。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)