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初声
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うぶごえ
ふりがな文庫
“
初声
(
うぶごえ
)” の例文
旧字:
初聲
なぜならば、今の無心に出た十八公麿の声は、ただの
嬰児
(
あかご
)
の
初声
(
うぶごえ
)
ではない。あきらかに六字の名号を唱えたのである。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかし
児供
(
こども
)
が
胎
(
たい
)
を
出
(
い
)
でて
初声
(
うぶごえ
)
を挙げるのを聞くと、やれやれ自分は世界の男の
何人
(
だれ
)
もよう
仕遂
(
しと
)
げない大手柄をした。女という者の役目を見事に果した。
産屋物語
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
悴
(
せがれ
)
がモー学校を卒業しましたから安心だというが学校を卒業したのは社会に対する
初声
(
うぶごえ
)
を
挙
(
あ
)
げたので、まだ
匍
(
は
)
う事も立つ事も出来ない人間を野放しに置かれて
溜
(
た
)
まるものでない。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
一葉女史は江戸っ子だ、いや甲州生れだという小さな
口論争
(
くちあらそい
)
を私は折々聴いた。それはどっちも根拠のないあらそいではなかった。女史が生れたのは東京府庁のあった
麹町
(
こうじまち
)
の山下町に
初声
(
うぶごえ
)
をあげた。
樋口一葉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
さてここに『青鞜』は
初声
(
うぶごえ
)
を上げた。
平塚明子(らいてう)
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
初
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
声
常用漢字
小2
部首:⼠
7画
“初”で始まる語句
初
初心
初々
初手
初夏
初春
初陣
初秋
初午
初旬