“海酸漿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うみほおずき75.0%
うみほゝづき25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丹波鬼灯たんばほおずき海酸漿うみほおずき手水鉢ちょうずばちわき、大きな百日紅さるすべりの樹の下に風船屋などと、よき所に陣を敷いたが、鳥居外のは、気まぐれに山から出て来た、もの売で。——
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
海酸漿うみほおずきのようにふっくらとしていて、髪の間から見える膚の色がきれいである。目があまりに大きいことだけはそれほど品のよいものでなかった。そのほかには少しの欠点もない。
源氏物語:28 野分 (新字新仮名) / 紫式部(著)
「溶けたツて、此方こつちの眼じアあるまいし、餘計よけいなおせつかいだわ。」と輕く投出すやうに謂ツた。かと思ふと海酸漿うみほゝづきを鳴らす音がする。後はまた寂然ひつそりする。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)