“廉物”の読み方と例文
読み方割合
やすもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
郵船会社の寄港地だけに日本の雑貨を店頭に見いだす事のすくなく無いのも勿論粗末な廉物やすものばかりであるがうれしかつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
見まわすと、窓の上、四方の板壁には、フランクリン、リンコルン、ビスマークだ、西郷南洲、そうした世界的英雄の廉物やすものの三色版がさも大業おおぎょうに掲げられてあった。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
不完全な風船は、廉物やすものの空気枕みたいに、どこからともなく瓦斯ガスが漏れて、段々重くなって行った。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)