“廉子”の読み方と例文
読み方割合
やすこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主上と准后の廉子やすこからは、祭祀の供華くげを賜わっていたので、そのおこたえに参内したものと、衛府えふ伝奏でんそうには触れられているという。
准后の廉子やすこにしろ、かしこすぎるくらいな女性だ。文観の宗旨しゅうしがたんなる邪教や愚昧ぐまいな説法にすぎぬなら、それにたばかられるはずはない。
むずかしい武家側とのはなしあいもまずついた結果なので、准后じゅんごう廉子やすこから女院、女房たちも、すべて一しょに下山することとなった。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)