“やすこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
廉子76.9%
保子7.7%
屋寿子7.7%
綏子7.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて三位ノ廉子やすこがお冠をさし上げている庭前に人影がさした。今日を晴れと装った道中警衛の大将佐々木道誉であった。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「なお准后じゅんごう廉子やすこ)にも、また宮(大塔ノ宮)にもこのさいぜひ、お目通りねがっておくがよろしかろう」
其処へ保子やすこが出て来て、心もち首筋から肩のあたりへしなを持たせた様子と、かすかに開いた唇から洩れる静かな含み声とで、彼を呼び止めた。
反抗 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
あっさりと水色の手柄——そうした感じの、細っそりとした女は細君の屋寿子やすこで、そのうしろは、切髪の、黄昏たそがれの色にまがう軽羅うすものを着てたたずんだ、白粉気おしろいけのない寂しげな女。
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
東三条どの(太政大臣兼家)のおん娘は、深窓の佳麗であった。綏子やすこノ君というのである。
美しい日本の歴史 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たとえば、現代の綏子やすこ君なら『いやよ。ばかにして』と、言下に氷を男に打つけて怒るかもしれないし、さもなくば『あら、待てないわ』とばかりボリボリ噛み割って喰べてしまう事かもしれない。
美しい日本の歴史 (新字新仮名) / 吉川英治(著)