“やすこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
廉子76.9%
綏子7.7%
保子7.7%
屋寿子7.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それで妃の廉子やすこ小宰相こさいしょうや、権大納言ごんだいなごんつぼねたちも、思い出したことだった。ちょうど去年の今日である。三月七日。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
で、みかどが、すぐそばの廉子やすこへもう一ト言、何か仰っしゃりたいとしていることも、なかなか、ささやくひまが見つからなかった。
三位ノ局廉子やすこが見えた。しかし彼女がこれへ来るまでには、そのかん、かなりな時間がたった。もしやと、ここの者どもが、案じていたほどである。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
侍側の親房はこの日、おもなる公卿と共に別院にはいったきりで見えなかったが、廉子やすこにはその協議のなみならぬこともわかっていたので、
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
眼をふさぐと、帝の寵妃ちょうひ廉子やすこが浮かぶ。また、大酔した帝と佐々木道誉とのふしぎなごとがあたまの中を通って行く。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
東三条どの(太政大臣兼家)のおん娘は、深窓の佳麗であった。綏子やすこノ君というのである。
美しい日本の歴史 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其処へ保子やすこが出て来て、心もち首筋から肩のあたりへしなを持たせた様子と、かすかに開いた唇から洩れる静かな含み声とで、彼を呼び止めた。
反抗 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
あっさりと水色の手柄——そうした感じの、細っそりとした女は細君の屋寿子やすこで、そのうしろは、切髪の、黄昏たそがれの色にまがう軽羅うすものを着てたたずんだ、白粉気おしろいけのない寂しげな女。
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)