“泰子”の読み方と例文
読み方割合
やすこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
泰子やすこはかたく、良人おっと対峙たいじのすがたを持ったまま、いやしむように、眼のすみから、子の清盛をしかりつけた。
今は昔でこそあれ、この泰子やすこは、かりそめにも、白河の君の御愛情に秘めいつくしまれた体ですよ。もし宮中にあれば、きさき更衣こういとも、あがめられたかも知れないのです。
泰子やすこは、五衣いつつぎぬうちぎに、いつもながら、あでやかに化粧していた。家で朝夕に見ていたときより、加茂で会ったときより、見るたびに、若くなり、見よがしに、着飾っている。