“泰山木”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいさんぼく50.0%
たいざんぼく33.3%
マグノリヤ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いい花だなあ。ちょっと泰山木たいさんぼくみたいだけれど……」
朴の咲く頃 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
そのまた胴は窓のそとに咲いた泰山木たいざんぼくの花をうつしている。……しかしふと指に触れたズボンの底の六十何銭かはたちまちその夢を打ちこわした。今日きょうはまだやっと十何日かである。
十円札 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
花盛りの石楠木や薄紅に咲きはじめたアゼレヤの間には、月桂やリヴィストナが茂って、泰山木マグノリヤの柔革のような裏葉が、緑のベトゥラに混っているのもうつりがいい。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)