“深山木”の読み方と例文
読み方割合
みやまぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
跡にて口善惡くちさがなき女房共は、少將殿こそ深山木みやまぎの中の楊梅、足助殿あすけどのこそ枯野かれの小松こまつ、何れ花もも有る武士ものゝふよなどと言い合へりける。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
今さらに我が夫を恨らみんも果敢はかなし、都は花の見る目うるはしきに、深山木みやまぎの我れ立ち並らぶ方なく、草木の冬と一人しりて、袖の涙に昔しを問へば、何ごともべて誤なりき
雪の日 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
その古えさえ忍ばれて「桜花本の根ざしを尋ねずば、たゞ深山木みやまぎとみてや過ぎなむ」とあるほどのふるい豪家故、比丘尼を殺し金を奪うはずなく全くの誤報らしいが、また一方にはその土地の一