“深山榛”の読み方と例文
読み方割合
みやまはんのき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
登り詰めると頭の上にのし懸った崖の下を横に搦んで、馬の脊に似た岩の腹に突き当る。深山榛みやまはんのきや根曲り竹が一面に叢生して、どう蹈み込んだものか勝手が知れない。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
眺望がないので足の進みもおのずと早い。傾斜が次第に緩くなって、雪が絶えると深山榛みやまはんのき七竈ななかまど、白樺などの生えた草地に、紅花イチゴ、日光黄菅にっこうきすげなどが咲いていた。
黒部川を遡る (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
つのぐむ草の芽立ちがほの紅く匂ったりして、登山者の目を楽しませ、近くの岳樺だけかんば深山榛みやまはんのきひくい林の中では、鶯、駒鳥、大瑠璃おおるり其他の小鳥が囀り交わして、快い響を漂わしている。
山の魅力 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)