“深山笹”の読み方と例文
読み方割合
みやまざさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五人は無言のうちに、道どりのこころ一致いっちして、蔓草つるくさ深山笹みやまざさをわけながら、だらだら谷の断崖だんがいりてゆく。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ほとんど狂気のように叱咜しったしてまわったが、なにせよ、身をぼっすばかりな深山笹みやまざさ、杉の若木、蔦葛つたかずらなどがいしげっているので、うごきも自由ならずさがしだすのもよういでなかった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
深山笹みやまざさに夕風がそよいで、ひと足ごとに落日の紅耀こうようがうすれてゆく。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)